スーパーエースへ。藤浪晋太郎と大谷翔平「2年目のノルマ」 (3ページ目)
このダルビッシュや涌井のように、2年目に大きな成長を期待されているのが大谷だ。二刀流挑戦で注目を集めた大谷だったが、1年目は投手として13試合に登板し3勝0敗、防御率4.23だった。今年も二刀流を明言しているが、栗山英樹監督が「2014年は投手に比重を置く」と語ったように、投手として結果を求められる1年になりそうだ。
前出の吉井氏は、2年目の大谷について次のように語る。
「チームとしては大谷を中6日のローテーションで投げさせたいようで、まずは1年を投げ切れるかが重要だと思います。そのためには、持っている武器、特に150キロを超える真っすぐを中心に磨いていってほしいですね。やはり真っすぐで勝負できないとシーズンを投げ切ることは難しい。逆に、それができればもっと大きなピッチャーになれる気がします。あとは、大谷の場合は打者としても期待されているので、次の登板日までをどう過ごすかが大事になってくるでしょう」
与田氏も、「どれだけプロのピッチャーになれるか楽しみですね。指にかかった時のボールは本当にすごい。このオフから投手中心の練習メニューをこなしているようなので、間違いなく昨年よりはいい結果を残すはず」と語る。
大谷が1年を通してローテーションを守れれば、ダルビッシュや涌井のように大きく飛躍する可能性が高まる。
このオフ、田中のメジャー移籍が確実となり、またひとり大エースが日本球界を去るが、だからこそ藤浪や大谷がこの先、スーパーエースになることを強く願うのである。そのためにも2年目の今シーズン、彼らのピッチングに注目したい。
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