大谷翔平、新春の誓い「投手で2ケタ、打者で3割はクリアしたい」 (2ページ目)
二刀流で注目を集めた大谷翔平のプロ1年目の成績は、野手として68試合に出場、打率.238、3本塁打、20打点。投手として13試合に登板、3勝0敗、防御率4.23だった。 ―― この1年間、ご自分の中では何がもっとも変わったと思いますか。
「まず、体が違うと思いますし、技術ももちろん違うと思います。でも一番変わったのは、1年、145試合に出させてもらって、すごくいい経験をしたことかなと思います。1年を通すとどういう感じなのか、そのペースがわからなかったし、それが不安だったんですけど、今は実際にやってみて、もう不安はありませんし、2年目はもっとこうしたいなという感じも自分の中にあります。だからそこが一番、変わったところかなと思います」
―― 2年目、こうしたいなというところ、具体的には......。
「僕のイメージの中では、オールスターまではすごく早かった感じがします。でも、オールスターが終わってから長かったと思うのは、体力的に落ちたのかな、疲れを感じていたのかなということもあると思います。来年はそこをしっかりやりたい。シーズンというのは1試合ずつ、全力でやっていくものですけど、休むタイミングも大事なのかなと思いました」
―― 休むタイミングというのは......。
「試合を休むということではなく、試合に出ながら自分をどう休ませるかということです。1年目は、1年間の流れが全然わかりませんでしたし、何試合やってどのくらい休めばいいのかとか、シーズンがどのくらいの長さに感じるのかとか、そういうことがまったくわからなかったんです。でも実際にやってみたら、どうしても夏場、後半にさしかかるところが僕の中では一番きついかなと思ったので、そこで何とか踏ん張っていければ、秋、終盤につながっていくのかなとは思います」
―― 夏場の疲れというのは、いつ頃、自覚したのでしょう。
「オールスターの後、2、3試合ありましたね」
── えっ、2、3試合だけ?
「疲れは後半、ずっとありましたけど、すごく体が動かないなとか、これはキツいなと感じた試合は2、3試合でした。とくに体調が悪くて、しんどくて、今日はヤバいかもと思ったのは、オールスター直後の神戸での試合です」
── 7月25日のオリックス戦。
「あの日の神戸は暑かったですし、試合前、走ってる時にもう体がだるくて......走るとコンディショニングの状態がわかるんですけど、あれはキツかったですね」
── 前夜は大阪ドームでのナイターでした。5番、ライトでフル出場して2安打。神戸に移動して、その日はピッチャーとしてベンチ入りのメンバーに入っていました。
「そういう時に、だからダメだ、じゃなくて、なんとか踏ん張って乗り切っていければ、もっと調子のいい日につなげていけるのかなと思います。神戸で体調が悪くなった時、『これがどのくらい続くのかな』と思いましたし、僕もその時はわからなかったんですけど、実際は次の日には普通に戻って、よしと思っていたら、少ししてからの西武ドームでまた疲れがドッと来て、その時は2、3日後まで引きずったり......」
── それは8月6~8日の西武戦。
「トータルで考えれば、そういう疲れを何十試合も感じたわけではなかったので、その2、3試合をこの日が勝負だと思って踏ん張れれば、楽な日にはもっと頑張れたのかなと思います」
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