もうセ・リーグに日本人の本塁打王は現れないのか?
セ・リーグの本塁打王は5年連続で外国人選手が獲得し、日本人選手はタイトル争いから年々遠ざかっている事態をご存知だろうか。まずは、過去5年間のセ・パ両リーグの本塁打上位5傑の表を見てほしい。
横浜時代、2度の本塁打王に輝いている村田修一だが、今季は25本に終わった。
セ・リーグは上位に外国人選手が並び、日本人選手でタイトルを争えそうなのは阿部慎之助(巨人)ぐらい。その阿部も、今年はウラディミール・バレンティン(ヤクルト)に28本差をつけられ、2位のトニー・ブランコ(DeNA)にも9本差。しばらく外国人の天下が続きそうな予感が漂う。
一方、パ・リーグはどうか。中村剛也(西武)を筆頭に、日本人選手の活躍が目立つ。今年はミッチェル・アブレイユ(日本ハム)が本塁打王に輝いたが、外国人選手のタイトル獲得は2004年のフェルナンド・セギノール(日本ハム)以来、実に9年ぶりのことだった。
ただ今年は、2年連続本塁打王の中村がヒザの手術の影響もあってわずか26試合の出場にとどまり、アブレイユと3本差の2位だった中田翔(日本ハム)も骨折により36試合の欠場を余儀なくされた。「たられば」は禁物だが、もしふたりとも万全の状態であれば、本塁打王の行方は違ったものになっていたかもしれない。
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