2013.10.22

日本一への不安要素。巨人は「Kスタ宮城」が苦手!?

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Nikkan sports

 巨人はリーグ優勝決定以降、精彩を欠く試合が続き、広島とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルに突入した。一方の広島は、16年ぶりAクラスに加え、CSファーストステージで阪神に連勝するなど勢いに乗っていた。対戦前は「もしかしたら......」という空気が漂っていたが、終わってみれば巨人が3連勝で広島を下した。

CSファイナルステージで広島を3タテするなど、圧倒的な力を見せつけた巨人

 第1戦では1点ビハインドの6回、坂本勇人が二死から起死回生の同点本塁打。第2戦は寺内崇幸が広島のエース・前田健太から値千金の3ランを放つなど、得意の一発攻勢で広島を圧倒した。何より、巨人ナインを支えていたのが、東京ドームで試合ができたということだろう。ここで過去5年間、巨人の東京ドームでの勝敗を見てみたい。

2009年 63試合 40勝20敗3分 勝率.667
2010年 64試合 42勝22敗   勝率.656
2011年 63試合 34勝26敗3分 勝率.567
2012年 64試合 47勝11敗6分 勝率.810
2013年 64試合 39勝21敗4分 勝率.650

 これを見れば、いかに巨人が東京ドームで強いかがわかる。今季、巨人が挙げた31個の貯金のうち、18個は東京ドームで稼いだものだ。なぜ、これほどの勝率を残せるのか。かつて阪神の正捕手として活躍していた矢野燿大氏はこんなことを言っていた。

「ただでさえ、巨人は一発のある打者が揃っているのに、東京ドームは完璧な当たりをされなくても入ってしまう。とにかく巨人と東京ドームで戦う時は、いかにしてホームランを抑えるか。そこに限ります。とはいっても、本当によく打たれましたよ(笑)」

 矢野氏が言うように、巨人といえば本塁打だ。実際、今年も64試合で74本塁打(1試合平均1.15本)を放っており、東京ドーム以外の80試合71本塁打(1試合平均0.89本)をしのぐ。ちなみに今シーズン、巨人の選手が東京ドームで本塁打を打った試合の勝敗は30勝10敗3分(勝率.750)。「巨人=ホームラン=東京ドーム」の図式が成り立つ。