2013.10.20

カープ、広島に還れず。CSは本当にこれでいいのか?

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya

 今シーズン、69勝72敗3分と借金3ながらシーズン3位に入り、初のクライマックスシリーズ(CS)進出を果たした広島。CSファーストステージでは敵地・甲子園で連勝し、王者・巨人への挑戦権を手にしたが、東京ドームで行なわれたファイナルステージで3連敗。「史上最大の挑戦」はあっけなく幕を閉じた。

CSファイナルステージで広島を3タテし、2年連続の日本シリーズ進出を決めた巨人

 16年ぶりのAクラス、そしてCS初進出に広島ファンは燃えていた。ファーストステージでは甲子園のレフトスタンドを広島のチームカラーである赤で染めた。さらに、巨人とのファイナルステージ第1戦で広島テレビが中継した広島地区での視聴率は平均で40.2%を記録し、瞬間最高視聴率は48.2%を叩き出した。だが、彼らが本拠地であるマツダスタジアムでカープを応援することはなかった。いや、できなかったのだ。

 CSは、日本野球機構(NPB)が主催する日本シリーズと違い、シーズン上位チームの主催となる。そのため、試合はすべて上位チームの本拠地で行なわれ、1試合約2億円とも言われる収益はすべて主催チームに入る。ここでは収益の話はひとまず置いておくとして、とにかく広島がマツダスタジムで試合をするには、すべて敵地で行なわれるファーストステージ、ファイナルステージで勝ち上がり、日本シリーズに行くしかなかったのだ。CSに進出したにも関わらず、ホームで1試合もできないというのは……あまりにも切ない話だ。

 特に、ファイナルステージは上位チームに1勝のアドバンテージがある。ならば、せめて試合だけでもホーム&ビジターにできないものか。上位チームの本拠地で2試合、ビジターで2試合、そしてまたホームで2試合など……。