2013.10.15

セ・リーグCSファイナル。解説者7人が語る「巨人の死角」

  • 阿部珠樹●構成 text by Abe Tamaki
  • 荒川祐史●写真 photo by Arakawa Yuji

 実質的には一度も首位を譲らず、2位に12.5ゲームの大差をつけてリーグ優勝したジャイアンツ。レギュラーシーズンの戦いぶりを見ると、クライマックスシリーズ(CS)は楽々と通過して日本シリーズに行くのは確実に思われる。しかし、いきなり3連敗して追い詰められた昨年のCSファイナルステージのように、短期決戦は思いがけない展開になることも珍しくない。ファイナルステージの相手はタイガースに圧勝して勝ち上がったカープ。勢いがあるのは間違いない。ジャイアンツの牙城を揺るがす不安材料、日本シリーズ進出への死角はないか。球界有数の目利きたちに意見を聞いてみた。

ケガの影響もあって、シーズン後半戦は精彩を欠いた坂本勇人

槙原寛己(元ジャイアンツ、現プロ野球評論家)

 日程が最大の不安材料。優勝が決まったのが9月22日。レギュラーシーズンの最終戦が10月8日。さらに、ファイナルステージの第1戦まで10日近く実戦から離れることになる。フェニックスリーグなどで試合勘を取り戻そうとしているが、やはりそれでは不十分。自分の経験からいっても、優勝が早く決まり、日本シリーズまで日程が開いたときはあまりよい結果が出ていなかった。
 カープは敵地・甲子園でタイガースに連勝し、勢いをつけて臨む。それだけに実戦の勘が戻らない間に押し込まれる危険はある。
 もうひとつはリリーフ陣。巨人は、先発に比べてリリーフ陣が強力なのは間違いない。しかし、強力であるために、先発を早めに引っ込めて継投に入りがち。そこに落とし穴がある。どんなに強力なリリーフ陣でも、3人、4人と登板すると全員が完璧ということはありえない。人数をかけるほど不安要素も出てくるのだ。強力なリリーフ陣に頼りすぎて早い継投に出たとき、思わぬ穴が生じるかもしれない。