ついに始まった交流戦。この「因縁の対決」を見逃すな!

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • photo by Nikkan sports

野手として開幕スタメンを果たした大谷翔平だが、投手としてはいまだ一軍経験はない野手として開幕スタメンを果たした大谷翔平だが、投手としてはいまだ一軍経験はない 昨日5月14日から約1カ月に及ぶセ・パ交流戦がスタートした。昨年は巨人がセ・リーグのチームとしてはじめて優勝を飾り、勢いそのままに日本一へと駆け上がった。近年、交流戦で優勝したチームが日本一になるケースが多く、ペナントの行方を占う上でも重要な戦いになっている。その一方で、普段なかなか見ることのできない対決が見られるのも交流戦の大きな魅力だ。そこで、今年の交流戦の注目の対決をいくつか挙げてみたい。

 何といっても注目は、二刀流挑戦中の大谷翔平(日本ハム)と藤浪晋太郎(阪神)のルーキー対決だ。ふたりが初めて対戦したのが、昨年の春のセンバツ1回戦。花巻東(岩手)の大谷は大阪桐蔭のエース・藤波から特大の先制アーチを放ったが、投手としては9失点し、試合は2失点完投の藤浪に軍配が上がった。花巻東を下した大阪桐蔭はセンバツで優勝を果たし、夏の甲子園でも勝利。史上7校目の春夏連覇を達成した。一方の大谷は、県大会決勝で敗れ、夏は出場を果たせず、悔し涙を流した。「藤浪くんともう一度勝負したい」と高校時代に語っていた大谷だが、その時がまもなくやって来そうだ。

 先週、背中から腰にかけての張りのために藤浪は登録を抹消されたが、5月25、26日に甲子園球場で開催される日本ハム戦での復帰が濃厚となった。阪神の和田豊監督も「ファンの皆さんは期待しているでしょうし、そういう対戦があれば、喜んでもらえると思う。(対戦を)見られる可能性はある」とふたりの再戦を示唆。果たして、プロでのライバル対決、第1ラウンドはどちらに軍配が上がるのか、注目だ。

 そしてもうひとりルーキーで注目を集めるのが、1年の浪人を経て、念願の巨人入りを果たした菅野智之だ。交流戦で誰と対戦したいかと問われた菅野は、迷うことなく「中田翔(日本ハム)」と答えた。ともに1989年生まれだが、菅野を見ていると中田へのライバル心が見え隠れする。

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