【プロ野球】二刀流挑戦に超大物外国人。大盛況必至のパ・リーグキャンプ!

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 荒川祐史●写真 photo by Arakawa Yuji

キャンプから本格的に二刀流に挑戦する大谷翔平キャンプから本格的に二刀流に挑戦する大谷翔平プロ野球キャンプガイド~パ・リーグ編

 2008年の中田翔や2011年の斎藤佑樹の時と同じように、今年も日本ハムキャンプが大きな注目を集めそうだ。もちろん、話題の中心はルーキーの大谷翔平。花巻東高校時代、投げて160キロ、打って高校通算56本塁打を記録した怪物に、日本ハムが提案したのは「二刀流挑戦」だった。これまで多くの評論家や識者から二刀流挑戦について意見が交わされてきたが、栗山英樹監督が「どちらも一流に育てる」と語るように、チームも全面バックアップで二刀流挑戦を支える。大谷は国頭村での二軍キャンプからスタートするが、どんなスケジュールで1日を過ごすのか、それだけでも十分に見る価値はある。

 大谷入団で沸く一方、これまで中心選手としてチームを支えてきた田中賢介、糸井嘉男がチームを去った。大幅な戦力ダウンが懸念されるが、昨年もエース・ダルビッシュ有が抜けたが、6年目の吉川光夫が大ブレイクし、チームもパ・リーグを制するなど、選手層の厚さを見せつけた。今年も田中、糸井の抜けた穴を、西川遥輝、杉谷拳士、中島卓也、谷口雄也、そして大谷を含めた若手たちで競うことになるだろうが、高いレベルでのレギュラー争奪戦が繰り広げられそうだ。

 また、昨年開幕投手に抜擢されながら結果を残せず二軍生活が続いた斎藤も、決意も新たに完全復活を目指す。昨年の日本シリーズで好投した中村勝や、糸井とのトレードで入団した木佐貫洋などライバルは多いが、その中でどんなピッチングでアピールしていくのか、3年目を迎えた斎藤の調子も気になる。

 そして今年、他球団から最も恐れられているのが、森脇浩司新監督率いるオリックスだ。巨人とのトレードで開幕投手経験のある東野峻に始まり、FAで6年ぶりの古巣復帰となった平野恵一、ソフトバンクにFA移籍した寺原隼人の人的補償で馬原孝浩と、実績のある選手を次々と獲得。そして極めつけは、日本ハムとのトレードで「日本一の外野手」と称される糸井までも入団を果たした。

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