2013.01.30

【プロ野球】期待の新戦力、世代交代。
セ・リーグキャンプはここに注目!

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

正捕手獲りを狙う横浜DeNA2年目の高城俊人プロ野球キャンプガイド~セ・リーグ編

 昨年は杉内俊哉や村田修一を筆頭に大型補強を敢行した巨人だったが、このオフはそれほど大きな動きもなく、比較的静かなオフだった。言い換えれば、現有戦力が充実しているということでもある。WBC日本代表候補に8人が選出されるなど、戦力では他チームを圧倒しているといってもいい。

 その巨人の最大の見どころは、念願の巨人入りを果たした菅野智之だ。新人選手としてただひとり一軍キャンプ帯同が決まり、1月27日から宮崎で始まった一軍選手合同自主トレでは早くもファンや報道陣に囲まれるなど、期待度の高さを見せつけている。

 昨年、菅野は1年間の浪人生活を送り、実戦から離れたブランクを埋めようと12月からブルペンに入るなど精力的に準備を進めてきた。ここまで仕上がりは順調のようで、自主トレ中に菅野のボールを受けた中谷仁ブルペン捕手は、「球質は、楽天の田中(将大)とマリナーズの岩隈(久志)とカブスの藤川(球児)を足して3で割った感じ」と絶賛。キャンプ初日にブルペン入りが予定されており、憧れだった巨人のユニフォームに身を包んだ菅野が、どんなボールを投げるのかに注目が集まる。

 2年ぶりのV奪還に燃える中日のテーマは、ずばり世代交代だ。昨年は大島洋平(27歳)が3割、30盗塁をクリアし、盗塁王、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得。ようやく若手の台頭があったが、今年43歳を迎える谷繁元信や41歳になる和田一浩など、まだまだ主力の高齢化は進んでおり、さらなる若手の成長なくしてV奪還は考えられない。

 筆頭株は、2年目を迎える高橋周平だ。1年目の昨年は41試合に出場し、打率.155とプロの壁にぶち当たったが、それでも2本塁打を放つなど、大物の片鱗(へんりん)は見せた。今シーズン、ブランコが横浜DeNAに移籍し、これまでサードだった森野将彦がファーストに入り、サードに高橋が入るプランもある。すべてはキャンプ、オープン戦で首脳陣を納得させられるだけの結果を残せるかだが、世代交代の主役として、高橋にかかる期待は大きい。