【プロ野球】二刀流挑戦に超大物外国人。
大盛況必至のパ・リーグキャンプ! (2ページ目)
当然、彼らの加入によりポジション争いは激化。昨シーズン序盤、右肩の脱臼によりわずか40試合の出場にとどまった坂口智隆の復帰も予定されており、T-岡田や後藤光尊といったこれまでチームの中軸を担ってきた選手もうかうかできない。球団史上最大の補強を敢行し、最下位脱出どころか優勝も十分に争える戦力が整った新生オリックス。宮古島キャンプは熱気に溢れること間違いない。
昨年2位の西武は、これまでチームの顔として活躍してきた中島裕之がメジャーに移籍し、ショートのポジションが空いた。ポスト中島をめぐっては、片岡治大(登録名を易之から変更)、浅村栄斗、永江恭平にルーキーの金子侑司ら、候補者がズラリ。かつて松井稼頭央が抜けた際に中島が台頭し、球界を代表する選手へと成長したように、若手にとってはこのキャンプが絶好のアピールの場となる。
一方の投手陣は、昨シーズン、チーム事情により抑えに回っていた涌井秀章が再び先発に戻ることになり、「守護神の確立」が最大のテーマだ。広島から移籍してきたサファテ、入団テストから2年ぶりに復帰したシコースキーの名前が挙がるが、そこに大石達也も加わりたいところ。大石と同じ歳のルーキー・増田達至も抑えに名乗りを上げており、大石にとってはまさに勝負の3年目。ドラフトで6球団から1位指名を受けた逸材がついにベールを脱ぐのか。キャンプ地・南郷(宮崎)のブルペンから目が離せない。
同じく宮崎でキャンプを張るソフトバンクは、昨年、小久保裕紀が現役を引退し、このオフには多村仁志、馬原がチームを離れるなど、大きな転換期を迎える。だが、ルーキーの東浜巨、アメリカ帰りの五十嵐亮太、新外国人のパディーヤ、ラヘアらの新戦力が加わり、さらにFAで寺原が7年ぶりに復帰を果たすなど、戦力は整った。
また、ソフトバンクは主力選手が練習を行なうメイン球場の隣で、二軍、三軍の選手たちも汗を流している。同じ敷地内で90人近い選手たちが練習に励む姿はまさに壮観。内川聖一や松田宣浩をはじめとしたWBC日本代表候補たちのプレイに見とれるもよし、将来のホークスを担う若手たちのきびきびした動きを堪能するもよし、見どころは満載だ。
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