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【MLB】イチローの米野球殿堂入りセレモニー体験記 熱狂のホール・オブ・フェーム・ウィークエンド (2ページ目)

  • 山﨑恵司●文 text by Yamazaki Eiji

パレードを見るため、早くから席取りするファンたち photo by Yamazaki Eijiパレードを見るため、早くから席取りするファンたち photo by Yamazaki Eijiこの記事に関連する写真を見る

【往年の名選手が集結】

 24日には多少人通りが増え、翌日に実施されるパレードのコースには早くも場所取りの折り畳みイスが並び始めた。25日になると、お気に入りのチームのレプリカジャージを着たファンがさらに増え、夕方になると、翌日のパレードに備えて、交通規制がなされ、コースの沿道には場所取りの折り畳みイスがびっしりと並ぶようになった。

 パレード当日は、午後6時の開始に向けて、数時間前から歩道で立ち止まってレジェンドを待つファンも増えてきた。沿道にあふれるファンには、お気に入りのチームのレプリカジャージを着た人がますます目立つようになってきた。

 なかでも多かったのが、イチローの現役時代の背番号「51」をつけたマリナーズのユニホーム。オリックスのジャージを着た米国のファンもいた。あちこちで背番号「51」を頻繁に見かけたので、カウントしたわけではないが、イチローのジャージが最も多かったのは間違いない。

 一緒に殿堂入りしたCCサバシアが所属したヤンキースはクーパーズタウンと同じニューヨーク州のチームだが、見た感じではヤンキースのユニホームよりも西海岸のマリナーズのほうが上回っていて、幅広いイチローの人気がうかがえた。

 野球殿堂入り式典には、毎年、過去の殿堂入り選手(Hall of Famer)がクーパーズタウンに集まってくる。米野球殿堂博物館の公式サイトによると、今回は殿堂入りを果たしている往年の名選手ら52人がやってきた。湖畔にそびえたつ豪華ホテルのオテサガ・リゾートが彼らの宿舎。この期間中、ホール・オブ・フェイマーと家族で貸しきりとなる。レジェンドのパレードはここからスタートした。

 まだまだ明るい午後6時、マーチングバンドの先導でパレードは始まった。フォードやシボレーなど米国車のピックアップトラックの荷台に長椅子が置かれ、そこに座ったレジェンドたちが沿道のファンに手を振る。

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