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【MLB】大谷翔平が日本凱旋で放った輝きにチームメイトは「ビーストのような存在」「歴史上最高の選手」 (2ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke

 1番DH大谷翔平──。

 その打席を心待ちにするファンの期待に、大谷は見事に応えた。15日の巨人戦では2023年ワールド・ベースボール・クラシックを日本代表でともに戦った戸郷翔征から第2打席、低めのカーブを捉えてライトスタンド中段にツーラン。バットの先で持っていき、メジャー最高峰のパワーを見せつけた。

「ファンが求めているところでしっかり結果を残せるのが、ショウヘイの優秀なところだと思う」

 今季サンフランシスコ・ジャイアンツから加入し、日本での全4試合に7番でスタメン出場したマイケル・コンフォルトはそう話した。

「スプリングトレーニングの初打席でもしっかりホームランを打っているし、ファンが求めているところで結果を残せるのはすばらしいね。しっかり練習するし、努力を積み重ねている結果だと思う」

 日本に凱旋し、ホームランを待ち望む大観衆の前で大きな一発を放つ。東京ドームに「カン」と鋭く響いた打球音の直後、「ウォオオオオ」というどよめきが360度から湧き上がった。球場に野球を見に来て、これ以上の幸せは感じられないような瞬間だった。

【東京シリーズへの特別な思い】

 巨人戦前日の14日、プロ野球では極めて珍しい有料公開練習が行なわれると、約1万人のファンが東京ドームに駆けつけた。大谷がグラウンドに現れた瞬間、大歓声が起こる。練習姿だけで大観衆を魅了できる選手がいることに、スーパースターの価値を実感した。

 日々ともに戦うロバーツ監督も、あらためて大谷の大きさを感じたひとりだった。

「去年1年間で翔平の人気の高さはドジャー・スタジアムで感じられたけど、今回日本で見て、またひとつランクアップしたような印象を受けた」

 チームメイトとして同じフィールドに立ち、ともにチャンピオンリングを目指す選手はどう感じているのか。ショートのミゲル・ロハスはこう話した。

「ショウヘイと毎日時間をすごすたび、野球選手としてだけではなく、性格的にもクラブハウスのなかでリーダーとしての姿を見せてくれる。何度も言うが、ショウヘイは歴史上最高の選手だと思う」

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