【MLB】大谷翔平が日本凱旋で放った輝きにチームメイトは「ビーストのような存在」「歴史上最高の選手」 (3ページ目)
18日、いよいよ迎えた東京シリーズ開幕戦。プレーボールの直後、カブスの開幕投手・今永昇太との日本人対決がいきなり実現。対峙するプレッシャーを今永はこう明かした。
「鋭いスイングでした。1番バッターで彼のような打者がいることは、自分にとってものすごくタフだなと思います」
対して、大谷は打席で珍しい感情に包まれていた。
「あまりバッティングに関して緊張することは普段ないんですけど、珍しく緊張しているなという感じがちらつく場面はあったので。フォアボールだけはいらないなっていう感じで、ちょっと思い切り行きすぎているなっていう感覚はありましたけど。それ以降の打席でしっかりと冷静に対処できたのかなと思います」
どんな大舞台でも冷静沈着な大谷だが、東京シリーズ開幕戦の重圧を感じていた。
だが、2打数無安打で迎えた5回表の第3打席。2ストライクから外角高めのボールゾーンに外れたナックルカーブを振り抜くと、鋭い当たりをライト前に弾き返した。
さらに9回の第5打席では、2ボール、2ストライクから真ん中低めのスライダーに泳がされながらもライト線二塁打。高い技術を披露し、打者・大谷の凄みを凝縮した一打だった。
【ショウヘイが何をやっても驚かない】
そして19日の第2戦。世界中のファンが待ち望むシーンが、5回の第3打席で訪れる。2ボール、2ストライクから真ん中低めに投じられた159キロのフォーシームを振り抜くと、「カン」という鋭い打球音を残して右中間スタンドにグングン伸びていく。
ホームランと思われた当たりに最前列のファンが手を伸ばし、打球が右中間に落ちた直後、カブスのクレイグ・カウンセル監督はチャレンジを申告。一瞬の静寂ができた後、判定でホームランと認められると、大きな拍手と大歓声が再び起こるオマケ付きだった。
重圧のかかるなか、ファンの期待に見事応えた大谷の姿をロバーツ監督はどう見ていたのか。
「驚いてはいない。ショウヘイが何をやっても、私は驚かない。今晩、球場の誰もがショウヘイのパフォーマンスを見に来た。彼はいつも結果を出してくれる。東京ドームでホームランを打ったのはみんなにとって、そして彼にとってもすばらしい瞬間だった」
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