【MLB】カブス指揮官が昨シーズン終了後に今永昇太に伝えたこと 「もっと、もっとと望んでしまうものだが...」 (2ページ目)
「30試合に登板してもらい、去年と同じピッチャーでいてほしいと思う。そうすれば、すばらしいシーズンになるだろう。すばらしい選手にはこちらも欲が出て、もっと、もっととと望んでしまうものだが......。でも昇太が去年見せた活躍は、簡単なものじゃない。だからもう一度同じような活躍をして、すばらしいシーズンを送ってほしいい」
メジャーで先発ローテーションを1年間守れば、登板数は30試合前後になる。もし今永がこの目標を達成できれば、勝ち星や防御率などの数字もついてくるだろう。
【指揮官が2年目の今永昇太に求めるもの】
メジャー1年目に破竹の活躍を見せた昨季終了後、カウンセル監督は今永にかけたという言葉を明かした。
「最も重要なこととして、どうやってもう一度30試合を投げ切るための準備をするかを、話し合った。それはつまり、いかに健康でい続けるかだ。もしわれわれのベストプレイヤーが多くフィールドに立つことができれば、チームとして成功を収められるだろう。
だが、今の野球ではピッチャーのケガが非常に多く、深刻になっている。それを防ぐためにできることは、すべてしなければならない。だから昇太には、ルーティーンを大切にして健康を保ち、30試合に登板できるようにしてほしいと伝えた」
今永にとって東京ドームはDeNA時代によく登板した球場であり、ドジャース・山本由伸との開幕戦での投げ合いは初の日本人投手対決となる。それらはあくまで外的要素であり、カウンセル監督はベストプレイヤーを多くフィールドに立たせるため、今永を開幕投手に選んだわけだ。
今から1年2カ月前、今永は入団会見で「ヘイ、シカゴ!」と呼びかけて出席者の爆笑を誘うと、英語のスピーチを挟んだあと、「ゴー、カブス、ゴー!」と締めてカブスファンを虜にした。この入団会見を、カウンセル監督は前列で聞いていたという。
「私も会場の席に座っていたが、日本人、アメリカ人選手に関係なく、私が今までに見たなかでベストな入団会見だったと思う。難しいことだが、英語で多く話した。彼のキャラクターを示し、競争心を見せた。冗談が好きなことも見せてくれた。マウンドで見せるのと、同じことをしてみせた」
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