大谷翔平がドジャースのMVPトリオのなかで見せる新たな姿 元巨人のマイコラスも恨み節 (2ページ目)
【元巨人のマイコラスもお手上げ】
4月19日(日本時間20日)のニューヨーク・メッツ戦では、初回にベッツ、大谷、フリーマンのMVPトリオが三者凡退に倒れたが、開幕から22試合目にして初めての初回三者凡退だった。
イニング別のチーム成績を見てみると、ベッツ、大谷、フリーマンの3人全員が必ず打席に立つ初回は、打率.327、出塁率.410で、全イニング中1位の数字を残している。ロバーツ監督は「3人は球界最高の打者だ。そんな3人を打線の上位に並べられるのだから幸運だ」と笑みを浮かべる。
3月28日(日本時間29日)にドジャー・スタジアムで行なわれた本拠地開幕戦で、ドジャースを相手に先発したセントルイス・カージナルスのマイルズ・マイコラスは、「あの3人はリーグ最高の打者。その3人が続けて打席に立つんだから......」とMVPトリオと対戦する苦労を口にした。
2015年から17年までの3年間を読売ジャイアンツでプレーし、メジャー復帰元年となった2018年に最多勝と最優秀勝率のタイトルを手にしたマイコラスは、「普通の1、2、3番打者ではない。彼らはいい打者で、自制心も備えている。それと、桁外れのパワーもね」とつけ加えた。
マイコラスが試合後に「彼らの強力なスイングはシングルのものではない。二塁打やホームランを打つスイングだ」と振り返ったように、3人を相手に6打数5安打、2四球、1二塁打、2本塁打と打たれまくった。MVPトリオ以外の打者に対しては13打数2安打(単打2本)、無四球、5奪三振と抑えただけに、MVPトリオの凄さが際立った試合となった。
【ほかの打者は沈黙気味】
そんな強力トリオを上位打線に揃えながらも、ドジャースは24試合を終えた時点で13勝11敗と圧倒的な強さを示せずにいる。
4月20日(日本時間21日)のメッツ戦ではMVPトリオが12度も出塁しながら、それ以外の打者が24打数2安打と沈黙して試合を落とした。そんなチーム状況に対して、大谷は「投打がちょっと噛み合っていないかなというのはあるが、全試合、近い点差で粘っていると思うし、みんな必死にやっているので切り替えていくしかない」と前を向く。
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