今永昇太はダルビッシュ有が経験した「リミッターが外れる瞬間」にたどり着けるか 「まだ自分の知らない力を発揮できるように」 (5ページ目)
「WBCの時、ダルビッシュ(有)さんからもアドバイスされたんですよ。こっちに来ると、本当にすごいバッター、すごいピッチャーいて、そういう環境に身を置いていたら、普段は抑制をかけているリミットが外れる瞬間があるよって。その言葉を信じてここまでやってきたので、しっかり調整して、まだ自分の知らない力を発揮できるようにしたいですね。自信満々でマウンドに上がるよりも、ちょっと悪い時のほうが結果はいいんです。妙に自信があると、根拠のない球を投げちゃったりするんで」
それから1週間後、今永はビジターとなるオープン戦には帯同せず、本拠地施設でのマイナー戦に登板した。6回途中まで1失点、奪った三振は13を数えた。今永のリミッターが外れる瞬間は、刻一刻と近づいている。
著者プロフィール
阿佐 智 (あさ・さとし)
これまで190カ国を訪ね歩き、22カ国で野球を取材した経験をもつ。各国リーグともパイプをもち、これまで、多数の媒体に執筆。国内野球についても、プロから独立リーグ、社会人野球まで広くカバー。数多くの雑誌、ウェブサイトに寄稿している。2011、2012アジアシリーズ、2018アジア大会、2019侍ジャパンシリーズ、2020カリビアンシリーズなど国際大会取材経験も豊富。
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