前田健太と菊池雄星はローテ入り確定、上沢直之はリリーフから先発転向も...ア・リーグ日本人投手3人の期待度 (4ページ目)

  • 宇根夏樹●取材・文 text by Une Natsuki

【上沢直之の理想はメジャー契約→先発ローテ入り】

 このふたりのほかに、シェーン・バズ、ジェイコブ・ロペス、メイソン・モンゴメリーといった若手も、ローテーション入りに関しては上沢のライバルだ。28歳のブレンダン・マッケイも、そのひとりとなり得る。二刀流のプロスペクトだったマッケイは、2020年から度重なる故障に見舞われてきた。投手に専念し、出直しを図る。

 レイズは5年続けてポストシーズンに進んでいるが、昨年、ジェフリー・スプリングスとシェーン・マクラナハンはそれぞれ5月と8月にトミー・ジョン手術を受け、7月にはドリュー・ラスムッセンもひじにメスを入れた。そのため、ローテーションは不透明になっている。彼らの復帰は、マクラナハンが2025年、あとのふたりは早くても今夏以降の見込みだ。

 候補は多くても、上沢にもローテーション入りのチャンスはある。また、リリーフ投手として開幕を迎えるか、マイナーリーグからのスタートとなっても、そこで結果を残せば途中でローテーションに加わる可能性は低くない。

<了>

プロフィール

  • 宇根夏樹

    宇根夏樹 (うね・なつき)

    ベースボール・ライター。1968年8月14日生まれ。三重県出身。MLB専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランス。著書『MLB人類学──名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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