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藤浪晋太郎が「一番いい形」と望む、オリオールズの世界一と阪神の日本一 抑えの選手が離脱中でプレーオフでは重要な存在に (3ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

【自身は世界一、阪神は日本一へ】

「(勝ち進んだ場合、シャンパンファイトは)あと何回できるんですかね。3、4回はできると思うので、全部できるように頑張りたいと思います。ポストシーズン進出が決まっただけでもすごいことなんですけど、これから地区優勝、リーグ優勝、ワールドシリーズ優勝へと試合が続くので、気を引き締めていい結果を出せるように頑張りたいです」

 本拠地の通路でシャンパンの匂いを濃厚に漂わせながら、藤浪は凛々しい表情で前だけを見据えた。そして、最後に「藤浪投手が世界一、阪神が日本一となれば最高の結果になりますね」と問うと、答えはすぐに帰ってきた。

「それが一番いい形かな、と思いますね」

 アップダウンが激しかった藤浪のメジャー1年目だが、クライマックスはまだまだこれから。紆余曲折を経て成長を遂げてきた豪腕が、今季のポストシーズンが終わる頃、オリオールズ躍進の立役者のひとりと認識されるようになっていても、もう驚くべきではない。

著者プロフィール

  • 杉浦大介

    杉浦大介 (すぎうら・だいすけ)

    すぎうら・だいすけ 東京都生まれ。高校球児からアマチュアボクサーを経て大学卒業と同時に渡米。ニューヨークでフリーライターになる。現在はNBA、MLB、NFL、ボクシングなどを中心に精力的に取材活動を行なう

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