大谷翔平の全試合を全米で観戦 話題の「ミニタニ」とは「何者?」「費用はいくら?」 (3ページ目)

  • text by Sportiva

【全試合の観戦は「意外と安く回れる」】

 現在は主にテレビ出演と、自身のYouTubeチャンネル「TERIYAKI TIMES」で収入を得ているという。ただ、2022年シーズンから大谷の試合を全試合観戦しているとなると、仕事の機会が限られてしまいそう。大谷を追いかけて全米を飛び回り、シーズン162試合を観戦する費用は確保できているのだろうか。

「確かに『すごくお金がかかるんじゃないの?』と言われることが多いんですけど、いくつかの条件が重なってのことですが、思っているより手頃なんですよ。

 エンゼルスタジアムで試合がある時は車で行き、球場まで徒歩15分くらいのところにある無料の駐車スペースに停めます。また、エンゼルス主催の81試合の年間シートも、750ドル(約10万9500円)と購入しやすい金額です。これがドジャースだと軽く1000ドルを超えますから、『チケットを安くしても多くお客さんを入れたい』というエンゼルスならではですね。

 アウェーでの試合も、ロサンゼルスは大都市ですから飛行機も多く飛んでいるので、深夜や早朝の便であれば安くチケットが手に入ります。遠征先の空港に着いたら約2、3ドルのバスで移動。宿泊先も、ひと部屋で6、7人くらいが泊まる1泊20、30ドルくらいのところを探します。そうして出費を抑えていくと、意外と安く回れるものなんです」

 それゆえ、結局残留は決まったが、大谷にトレードの噂が広まった時には「大変なことになる」と思っていたようだ。

「移籍先の候補が挙がるたびに、そのチームや本拠地の街、試合日程などをとことん調べましたよ(笑)。試合や飛行機のチケット、宿泊先も直前に予約するとなると料金が高いですし、トレードが決まっていたら大きな出費もあったかもしれません。

 ただ、ミニタニの活動という点では新たな可能性も生まれます。大谷選手が移籍すれば大きな話題となり、テレビ出演のオファーが増えるかもしれないし、僕のYouTubeチャンネルを見に来てくれる視聴者も多くなるかもしれない。大谷選手にとっても、プレーオフ進出のチャンスが大きくなるのであれば、いい面もあると捉えていました」

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