大谷翔平は2023シーズンどんな新記録を成し遂げる? 注目はメジャー通算本塁打で日本人1位のゴジラ超え (2ページ目)
【今季48本塁打を打てば...】
また、大谷は2018年のメジャーデビュー以降、これまでの5シーズンに通算127本塁打を記録している。この本数は、日本人メジャーリーガーのなかでは2番目に多い。昨年8月、通算117本塁打のイチローに並び、追い抜いた。現時点で大谷の上に位置しているのは、通算175本塁打の松井秀喜しかいない。
松井と大谷の通算本塁打の差は48本だ。今シーズンが終わるまでに大谷が松井に並ぶには、2021年と同じ本数では足りず、そこからプラス2本塁打が必要だが、決して不可能な本数ではないだろう。
大谷自身もさることながら、成否のカギを握るのは「前後の打者」だ。
たとえば、シーズンを通して大谷の直前にトラウト、直後にはアンソニー・レンドンが位置し、そのうえで彼らが揃って実力を発揮すれば、大谷が勝負を避けられる場面は減り、相手からのマークも分散されるはず。
過去2シーズンのレンドンは、いずれも出場60試合に届かず、OPSは.715未満、ホームランは計11本に過ぎなかった。だが、その前の2017年〜2020年(2019年まではワシントン・ナショナルズ)は4シーズン続けてOPS.905を超え、2019年は34本塁打を記録した。
トラウトや大谷ほどのパワーはないが、2017年〜2019年は3シーズンとも40本以上の二塁打を打っている。今春のエキシビションゲームでは、打率.500(34打数17安打)、出塁率.564、2本塁打、4二塁打と好調だ(3月27日時点)。
加えて今シーズン、大谷が途中で移籍することなく松井の通算本塁打に並ぶと、シーズン48本塁打はエンゼルスの球団記録を塗り替える。球団記録は2000年にグロースが記録した47本塁打。
球団2位は2021年の大谷(46本)、3位は2019年のトラウト(45本)。エンゼルスの本塁打王は、2000年のグロースを最後に途絶えている。大谷とともにトラウトも40本塁打以上なら、エンゼルスの40本塁打デュオは2015年にトラウト(41本)とアルバート・プホルス(40本)以来、2組目となる。
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