2021.12.20

鈴木誠也は年俸17億円の価値あり。MLBが「右のスラッガー外野手」を欲するわけ

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by Jiji Photo

福島良一「MLBコアサイド」

 1973年の初渡米から48年にわたってメジャーリーグの造詣を深めてきた福島良一氏に、さまざまな魅力を伝えてもらう「MLBコアサイド」。今回は広島の鈴木誠也選手について語ってもらいました。

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鈴木誠也の今季の年俸は推定3億1000万円鈴木誠也の今季の年俸は推定3億1000万円 この記事に関連する写真を見る  メジャーリーグ機構(MLB)は選手会との新労使交渉を期限までに締結することができず、現地12月2日に球団オーナーによるロックアウト(施設閉鎖)をスタートさせました。そのため、移籍交渉を含めたすべての業務も現在はストップしています。

 ポスティングシステムでのメジャーリーグ移籍を目指す広島の鈴木誠也外野手も、その影響を大きく受けているひとりです。ロックアウト解除となれば交渉は再開されますが、どの球団が鈴木選手を欲しがっているのか、すでに水面下ではメディアを使うなど様々な駆け引きが行なわれています。

 鈴木選手の評価を知る指針のひとつとして、複数のアメリカ大手メディアが発表した「FA選手ランキング」を見てみましょう。スポーツ専門局『ESPN』は上位50人中17位、権威あるスポーツ専門誌『スポーツ・イラストレイテッド』も17位、大手移籍サイト『MLBトレードルーマーズ』は20位に鈴木選手をランキングしました。

 今オフも多くのメジャーリーガーがFAとなっていますが、そのなかで20位以内に食い込んでいるのはすごいことです。鈴木選手がこれほど高く評価されているのは、次の理由が考えられるでしょう。

 まずは、ホームランバッターにしては三振が少ないことです。今年の鈴木選手は自己最多の38本塁打、長打率.639をマークしながら、フォアボールは87個を記録した一方、三振は88個しか喫しませんでした。スポーツ・イラストレイテッド誌が「ここ3年の累計では四球数が三振数を上回っている」と紹介したように、3年間で合計262四球に対して242三振しか奪われていません。