MLBでは「最強1番打者」の傾向。
俊足巧打の秋山翔吾はどう立ち向かう (3ページ目)
2018年にボストン・レッドソックスが世界一になった時は、1番打者のムーキー・ベッツがリーグトップの打率.346、長打率.640をマーク。それに加えて32本塁打、30盗塁の「30−30」の活躍でア・リーグMVPも獲得し、それまでの1番バッターの常識を完全に覆しました。
さらに昨年、ニューヨーク・ヤンキースはアーロン・ジャッジを1番に起用。身長201cm・体重128kgの巨漢スラッガーを起用したことは大きな話題となりました。アーロン・ブーン監督によると、2017年に当時メジャー新人最多の52本塁打を記録した驚異的なパワーに加え、リーグ1位の127四球という選球眼のよさ、そして同2位の出塁率.422という数字が決め手となったようです。
また、アトランタ・ブレーブスは昨年、若きスターのロナルド・アクーニャ・ジュニアを4番に置いて開幕を迎えたものの、白星が伸びず18勝20敗と低迷しました。しかし、5月10日からアクーニャを1番に変更すると、チームの得点力は1試合平均4.82得点から5.42得点と大幅にアップ。アクーニャも息を吹き返し、自慢のパワーとスピードを遺憾なく発揮するようになりました。
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