MLBでは「最強1番打者」の傾向。俊足巧打の秋山翔吾はどう立ち向かう

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 新型コロナウイルスの感染拡大により、メジャーリーグはアリゾナ、フロリダに加え、テキサスの3州で行なう案も浮上するなど、公式戦開催に向けてさまざまな議論を交わしているようです。そんな先行き不透明な状況でも、各チームの監督はいつでも開幕できるよう、準備を進めていることでしょう。

1番打者として期待を寄せられている秋山翔吾1番打者として期待を寄せられている秋山翔吾 新シーズンに向けて構想を練る戦略のひとつに、個性的なバッターをどのような順番で並べるか、打順の熟考は欠かせません。そのなかでも春季キャンプの時、印象に残ったのは1番バッターの起用法です。

 6年ほど前、メジャーではチームナンバー1の強打者が2番を打つ、いわゆる「最強2番打者ブーム」が巻き起こり、日本でも話題となりました。メジャー最高野手と称されるマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンゼルス)や、2015年のア・リーグMVPに輝いたジョシュ・ドナルドソン(当時トロント・ブルージェイズ/現ミネソタ・ツインズ)などが代表例です。

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プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

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