ナ・リーグ決戦は「剛腕ダル&スーパーリリーバー前田」がダブル主演 (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 リーグチャンピオンシップシリーズは7戦制の長期戦となるので、前田投手は「スーパーリリーバー」としての役割も期待できると思います。スーパーリリーバーとは、昨年クリーブランド・インディアンスでフル回転の活躍を見せたアンドリュー・ミラーのような存在です。

 先発ピッチャーがゲーム序盤で降板したときにはロングリリーフとして、そして8回に声がかかればクローザーにつなげるセットアッパーとして、さらには右バッターに対するワンポイントとして、前田投手はさまざまなシチュエーションで起用されるのではないでしょうか。デーブ・ロバーツ監督にとってはブルペンに欠かせないピッチャーだと思います。

 そこで見どころとなるのは、カブス打線の中軸を担うクリス・ブライアントとの対決でしょう。昨年のナ・リーグMVPに輝いた右の強打者は、3番のアンソニー・リゾとともにカブスの得点源です。ドジャースが勝つためには、ブライアントを抑えてリゾにつながる打線を寸断することが大事だと思います。今季の前田投手は右バッターに対して被安打.214と好成績を残しているので、ブライアント相手にどんな勝負を見せてくれるのか楽しみです。

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