ナ・リーグ決戦は「剛腕ダル&スーパーリリーバー前田」がダブル主演 (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 外野が非常に狭くてホームランが出やすく、さらにシカゴ特有の強風によって平凡な外野フライがスタンドに入る怖さもあります。それほど危険な球場だけに、ピッチャーはいかに相手のパワーに負けないかが重要となるでしょう。ディビジョンシリーズ第3戦でほとんど外野に打球を飛ばせなかったダルビッシュ投手は、まさにこの球場にうってつけだと思います。

 そしてドジャースでもうひとり、勝敗のカギを握っているのは前田健太投手です。昨年のリーグチャンピオンシップシリーズにも登板した前田投手は、2試合に先発して合計7イニング3分2を投げて4失点という内容でした。防御率4.70と決していいピッチングではなく、早々にマウンドを降りています。

 しかし、今年はリリーフとしてリーグチャンピオンシップシリーズに臨みます。これも、ドジャースが昨年との違いを見せつけられる点でしょう。

 ディビジョンシリーズでの好投で、前田投手の評価は一気に高まりました。第2戦は5回途中に3番手として登板し、ダイヤモンドバックスの2番から4番までの中軸を三者凡退。2個の三振を奪って勝利投手となりました。さらに第3戦では3-1とリードした8回に登板し、またも三者凡退。相手を完璧に打ち取り、クローザーのケンリー・ジャンセンにつなげる見事なセットアッパーぶりを披露しました。

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