田中将大はアストロズ戦で「悪夢のメッタ打ちKO」のリベンジなるか (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 ヤンキースが勝利を手にするためには、先発陣がいかに序盤に崩れないかが肝となるでしょう。ゲーム中盤まで大量失点しなければ、あとは鉄壁のリリーフ陣がプルペンに控えています。アストロズを攻略するには、その必勝リレーに持ち込むのがベストだと思います。

 ただ、たとえ先発陣が打たれても、ヤンキースは打撃戦で負けない実力も持ち合わせています。今季のレギュラーシーズンでアストロズはメジャー2位の238本塁打を記録しましたが、ヤンキースはそれを上回るメジャー最多の241本塁打をマークしているのです。ヤンキースはポストシーズンでも計6試合で29得点・10本塁打と、自慢の強力打線はアストロズに負けていません。

 その打線のカギを握っているのは、間違いなくルーキーのアーロン・ジャッジでしょう。今季52本塁打をマークして全米の話題をさらいましたが、初めてのポストシーズンでは不調に陥っています。ワイルドカードゲームのミネソタ・ツインズ戦ではホームランを打ったものの、ディビジョンシリーズでは5試合で打率.050・0本塁打・2打点。合計20打数でヒットはたった1本しか打っていません。

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