怪物左腕の靴下を白から赤へ。MLBオフの「勝ち組」はレッドソックス (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 もちろん、今年1月で35歳になった青木宣親選手(打率.283・4本塁打・27打点)の存在も見逃せません。自身5チーム目となるアストロズでは、レフトのレギュラー候補と言われています。各ポジションの補強ポイントをしっかりと押さえた今年のアストロズは一躍、地区優勝候補の一角に名乗りを挙げました。

 ただ、ア・リーグ西地区ではシアトル・マリナーズも大量補強を行なっており、アストロズに負けない戦力となっています。2015年9月に就任したジェリー・ディポートGMは、このオフだけで合計11件ものトレードを成立させ、アメリカで大きな話題となりました。

 なかでも大きかったのは、ボルチモア・オリオールズからトレードで獲得したヨバニ・ガヤード(6勝8敗・防御率5.42)と、レイズから移籍してきたドリュー・スマイリー(7勝12敗・防御率4.88)の加入です。このふたつの補強により、マリナーズ投手陣の先発ローテーションはすでに整いました。フェリックス・ヘルナンデスと岩隈久志投手を中心に、安定感抜群の先発陣となっています。

 また、オフのマリナーズは攻撃陣にもテコを入れ、魅力的な選手の獲得に成功しました。まずひとりは、昨年アリゾナ・ダイヤモンドバックスの遊撃手として活躍したジーン・セグラ(打率.316・20本塁打・64打点)。昨シーズンはナ・リーグ最多の203安打を放ち、ナ・リーグ5位の33盗塁をマークしたリードオフマンです。

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