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14億円より息子同伴、まさかの世界一弾...。
メジャーリーガーの引退劇 (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 フィルダーは巨漢なので身体への負担が大きいかと思いきや、ケガとは無縁の選手でした。2006年にレギュラーの座を掴んでから8年間、休んだ日は合計13試合のみ。2009年から2013年までの5年間はたった1試合しか欠場しておらず、2011年から3年連続で全162試合に出場しました。

 ところが2014年、レンジャーズにトレードで移籍した途端、クビの椎間板ヘルニアを発症し、そのシーズンはわずか42試合の出場に終わりました。当時の現役最長記録だった547試合連続出場も途切れてしまったのです。2015年は158試合に出場して打率.305・23本塁打・98打点と復活し、見事にカムバック賞にも輝きましたが、今シーズンはふたたびクビの痛みが悪化。7月に2度目の手術に踏み切ったのですが、ドクターから現役続行の許可が下りず、引退を余儀なくされたのです。

 メジャー12年間の通算成績は、打率.283・319本塁打・1028打点。奇しくも父と同じ通算ホームラン数でユニフォームを脱ぎました。本人は「プレーできないのはつらい。ただ、すばらしい選手生活を送れた」と涙ながらに語り、チームメイトのダルビッシュ投手は「若いのに残念」と、引退を惜しむコメントを残しています。クビの故障さえなければ、来シーズンも間違いなくメジャーで活躍できたでしょう。それだけの逸材だっただけに、フィルダーの引退は非常に残念な知らせでした。

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