若きエースの死、A・ロッドの「クビ」ほか、MLB今年の10大ニュース (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

「常勝軍団」と讃えられてきたヤンキースにとって、「チーム再建」という時期はあってはなりません。徐々に選手を入れ替えながら、毎年優勝争いをしなければならないからです。主力選手を大量放出するという緊急事態に追い込まれた2016年は、屈辱的なシーズンだったと言えるでしょう。

【第7位】クレイトン・カーショウがメジャー史に残る驚異のピッチング

 夏場に椎間板ヘルニアで2ヶ月以上も戦線離脱したロサンゼルス・ドジャースのクレイトン・カーショウは、最終的に規定投球回数(162イニング)に届かずにシーズンを終えました。しかしながら、カーショウの成績を見ると、信じられないような数字を残しているのです。

 21試合の先発で149イニングを投げ、12勝4敗・防御率1.69。なかでも突出していたのが、コントロールのよさです。140イニング以上投げた全ピッチャーのなかで、防御率(1.69)、被安打率(.184)、WHIP(0.72/)はいずれもメジャートップ。ダントツの成績を残していました。

※WHIP=被安打数と与四球数(与死球数は含まない)を投球回数で割った数字で、1イニングあたり何人の走者を出したかを表す。WHIP1.00以下なら球界を代表する投手と言われている。

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