若きエースの死、A・ロッドの「クビ」ほか、
MLB今年の10大ニュース (2ページ目)
A・ロッドの突然の解雇は、ヤンキースが歩んできた「非情の歴史」を思い出させます。古くは、ベーブ・ルース。1934年、ルースは日米野球で来日し、日本プロ野球誕生のキッカケを作ったのですが、帰国直後に球団から解雇通知を言い渡されました。さらに、ジョー・ディマジオ。1951年に日米野球で来日しながら、球団から「すぐに帰国しろ」との連絡が入り、その直後にクビを宣告されました。
最近では、バーニー・ウィリアムス。ヤンキースひと筋16年間の生え抜きだった彼も、最後は球団からマイナー契約を提示されたのです。その結果、ウィリアムスは引退の道を選ぶことになりました。そして、松井秀喜もそうです。2009年の世界一に大きく貢献し、ワールドシリーズMVPに輝きながらも、そのオフに契約更新の話はありませんでした。
8月12日に本拠地ヤンキースタジアムで行なわれたタンパベイ・レイズ戦を最後に、A・ロッドはバットを置いている状態です。「700本塁打へのこだわりはない」と言ってはいるものの、「引退」という言葉を一度も言っていないので、このオフに新たな動きがある可能性も十分にあります。現在、ヤンキースから球団アドバイザーという仕事を与えられていますが、他球団でチャンスがあればプレーするのではないでしょうか。
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