和田毅のライバルが大出世。
高偏差値ピッチングで防御率トップを独走 (6ページ目)
そんな背景もあり、抜擢当初はゴメスへの期待度も高いものではありませんでした。本人も、「なぜ自分がクローザーに選ばれたのかわからない」と語っているほどです。しかし、今シーズンはシンカーとスライダーのキレが冴えわたり、相手バッターからゴロを量産しています。3勝2敗・防御率3.07・34セーブで、現在ナ・リーグ4位のセーブ数をマーク。誰も知らなかった選手が突如、大バケして見違えるような活躍をするのですから、メジャーの世界は面白くて仕方ありません。
※数字は8月24日現在
著者プロフィール
福島良一 (ふくしま・よしかず)
1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima)
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