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和田毅のライバルが大出世。
高偏差値ピッチングで防御率トップを独走 (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 そして最後に紹介したいピッチャーは、フィラデルフィア・フィリーズのジーンマー・ゴメスという28歳のクローザーです。ベネズエラ出身のゴメスは、2005年にアマチュアFAでクリーブランド・インディアンスと契約し、プロの世界へとやってきました。

 2009年のマイナー時代には完全試合を達成したこともあり、2010年に当時22歳でメジャーデビュー。当初は先発投手としてチャンスを得ます。しかしその後、好成績が残せずに伸び悩み、2013年にピッツバーグ・パイレーツ移籍後はリリーフに回されることになりました。そこでも華々しい活躍はできず、今年のオフにフィリーズとマイナー契約で入団。40人のロスターにも入ってない状況でした。

 ところが今年2月、キャンプでアピールに成功して開幕ロスターに食い込むと、なんとクローザーに抜擢されたのです。そしてオールスターまでに、計24セーブをマーク。これはシーズン前半戦において、フィリーズ史上最多タイの記録です。

 昨年7月、フィリーズは守護神だったジョナサン・パペルボンを手放し、その役割を引き継いだケン・ジャイルズもこのオフにトレードで放出。今シーズンのフィリーズは開幕からクローザーが不在でした。そこに白羽の矢が立ったのが、キャンプで活躍したゴメスだった、というわけです。

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