MLB戦力補強分析。
オフの「勝ち組」「負け組」・ナ・リーグ編 (3ページ目)
1908年以降、100年以上も世界一の座から遠ざかっているカブスは、中地区のダークホース的な存在から、一躍ナ・リーグ優勝の本命候補となりました。すべての歯車が噛み合えば、シカゴ市民が熱望するチャンピオントロフィーをついに手にするかもしれません。
そしてもうひとつ、ナ・リーグでオフの「勝ち組」といえば、西地区のサンフランシスコ・ジャイアンツです。このオフ、ふたりの強力な先発投手を獲得したことで、かつての投手王国が復活するのではないでしょうか。
そのふたりとは、2014年に20勝をマークするなどシンシナティ・レッズのエースとして君臨したジョニー・クエトと、昨年シカゴ・ホワイトソックスでチーム最多の214イニングを投げたジェフ・サマージャです。クエトとは6年総額1億3000万ドル(約145億円)、サマージャとは5年総額9000万ドル(約100億4000万円)で契約。ふたりに大金を投じたことで、2014年ワールドシリーズMVPのマディソン・バムガーナーと合わせた「先発3本柱」が完成しました。
また、野手ではFAでデナード・スパンと3年総額3100万ドル(約34億6000万円)で契約。2014年にナ・リーグ最多安打を記録したスパンは、青木宣親選手やアンヘル・パガンが昨年務めていた先頭打者の役割を担うことになります。俊足で内野安打が多く、選球眼も優れているため、チームの核弾頭として大いに期待できる存在です。
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