ディビジョンシリーズ開幕。
ア・リーグ覇者ロイヤルズを倒すのはどこだ? (4ページ目)
ただ、チームカラーは昨シーズンと変わっていません。伝統的に機動力を生かした野球は健在で、今シーズンもア・リーグ2位の104盗塁をマークしています。そんななか、変化している点といえば、チームの得点力が年々上がっていることでしょう。2013年は648得点(ア・リーグ11位)だったのが、2014年は651得点(同9位)、そして2015年は724得点(同6位)なのです。
その要因となっているのは、勝負強くなったバッティングだと思います。今シーズンの得点圏打率.281はメジャー2位の記録で、ツーアウトからの得点圏打率.278はメジャートップの成績。つまり、今シーズンのロイヤルズのキーワードは、「勝負強さ」ではないでしょうか。
その打線を牽引しているのは、今シーズンから加入したキューバ出身のケンドリス・モラレスです。強打のスイッチヒッターとして中軸に座ったモラレスは、チーム1位の22本塁打・106打点をマークし、見事に周囲の期待に応えました。
もちろん、ロイヤルズがウリとする守備面も衰えておらず、昨シーズンにゴールドグラブ賞を獲得した3人(サルバドール・ペレス/捕手、エリック・ホズマー/一塁手、アレックス・ゴードン/外野手)も元気です。プレーオフで勝ち抜くための大きな要素と言われる「機動力」と「守備力」を備えるロイヤルズは、今回のディビジョンシリーズでも有利ではないでしょうか。
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