2015.10.02

今季ナンバー1の出世頭。カブスの29歳右腕に全米騒然!

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 いよいよ2015年のレギュラーシーズンは大詰めを迎え、地区優勝決定のニュースも次々と舞い込んできました。その一方でもうひとつメジャーファンが気になっているのは、個人タイトルの行方です。前回、注目バッターのタイトル争いを紹介しましたが(「初タイトル奪取を狙う『打撃部門』のすごい新顔たち」)、今回はピッチャーにスポットを当ててみたいと思います。

今シーズンはノーヒットノーランも達成したジェイク・アリエッタ とはいいつつ、今シーズンのピッチャーで紹介したい選手は、29歳の先発右腕ただひとり。それは、シカゴ・カブスに所属するジェイク・アリエッタです。10月1日現在、アリエッタの勝ち星はメジャートップの21勝(6敗)。2位のゲリット・コール(ピッツバーグ・パイレーツ/19勝8敗)とダラス・カイケル(ヒューストン・アストロズ/19勝8敗)に2勝差もつけています。さらに被打率.187、被長打率.276もメジャー1位。並み居るスラッガー相手に、驚異的な数字を叩き出しているのです。

 防御率1.82はナ・リーグ2位。メジャー全体で防御率1点台なのは、1位のザック・グレインキー(ロサンゼルス・ドジャース/1.68)とアリエッタのふたりだけです。また、奪三振数(229個)もナ・リーグ4位で、クレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース/294個)、マックス・シャーザー(ワシントン・ナショナルズ/259個)、マディソン・バムガーナー(サンフランシスコ・ジャイアンツ/234個)といったメジャー屈指の本格派に次ぐ数字を残しています。

 これらの数字のなかで、特に目を引くのはやはり勝ち星でしょう。カブスの歴史を紐解いてみると、1971年に24勝(13敗)をマークしたファーガソン・ジェンキンス以来、チームでもっとも多い勝ち星なのです。さらに特筆すべきは、6月21日から19試合連続でクオリティスタートをマークしている点でしょう。これは1914年以降のカブスのデータを見ても、球団初の大記録です。