川﨑宗則が再出発の地ブルージェイズで生き残るには? (3ページ目)
一方、今年もブルージェイズとマイナー契約した川﨑選手は、いかに内野陣の一角として生き残れるかがオープン戦でのカギとなるでしょう。まず、ブルージェイズの内野陣を見てみると、一番のウィークポントはセカンドです。2011年にアーロン・ヒルという当時レギュラー二塁手をアリゾナ・ダイヤモンドバックスに放出して以降、誰もそのポジションに定着できていません。
ただ、セカンドのポジション争いは熾烈を極めています。まずは、メジャー12年目のベテランでベネズエラ出身のマイサー・イズトゥリス。昨年は左ひざの手術によって11試合しかプレイできませんでしたが、ロサンゼルス・エンゼルス時代は高い出塁率を誇ったスイッチヒッターです。
チームが守備面を重視するなら、メジャー3年目のライアン・ゴインズも侮れません。昨年は241守備機会で、エラーはわずか1個でした。バッティングは少々難があるものの(昨年打率.188)、広い守備範囲が自慢なので、オープン戦での活躍次第ではポジションを奪うかもしれません。
ただ、この両者よりもキャンプで注目されつつあるのが、デボン・トラビスというルーキーです。昨年12月にデトロイト・タイガースからトレードで獲得した24歳で、まだメジャー経験はありません。しかし、パワーとスピードを兼ね備えた若手有望株で、昨年はダブルAでOPS.817(※)という高い数字を残しており、キャンプでの評判も上々です。
※OPS=出塁率と長打率を足し合わせた値。野手を評価する指標のひとつ。
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