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川﨑宗則が再出発の地ブルージェイズで生き残るには? (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 しかしそんな折、3月5日にライトのレギュラーだったハンター・ペンスが左前腕を骨折。6~8週間の離脱となって開幕戦に間に合わなくなったので、青木選手はライトでの出場も有力視されています。ただ、ペンスが戻ってくれば、再びレフトでのポジション争いが激しくなるでしょう。

 今シーズン、レフトのポジションで青木選手のライバルに挙げられているのは、今オフにチームと2年契約を結んだグレゴール・ブランコです。昨年はシーズン終盤、そしてポストシーズンでも1番センターを務めたベネズエラ出身の31歳。青木選手の加入で今シーズンは第4の外野手という位置づけでしたが、決して侮れない存在です。過去2年間、464回の守備機会のうち、エラーはわずか1個。ジャイアンツの本拠地AT&Tパークの特性も熟知しています。

 青木選手にとって、レギュラー獲得への最大のカギは守備面です。昨年のカンザスシティ・ロイヤルズでも、勝ちゲームになると途中で守備のうまい選手と交代させられました。AT&Tパークは海からの風が強く、非常にフライが取りにくい球場です。キャンプでは、いかに守備面で問題がないかをアピールする必要があります。

 そして、もうひとつのアピールポイントは、やはり青木選手のバッティングでしょう。パワーはないものの、バットに当てる技術に秀でており、選球眼も高いのがウリです。昨年のロイヤルズでは、491打数で三振49個、フォアボール43個と、優秀な数字を残しています。スピードも兼ね備えているので、コツコツと得点を奪うスタイルのジャイアンツに適していると思います。

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