元カープ新人王投手が、大学のコーチとして向き合う学生指導の難しさ 現役時代とのギャップにも「日々勉強です」 (2ページ目)
【初めての学生の指導で伝えていること】
そう現役時代を振り返る澤崎氏は、2006年から2021年まで広島の投手コーチを務めたあと、独立リーグ3球団の指導者として活躍。そして2025年には、広島のチームメイトだった町田公二郎氏(現・専修大監督)が指揮する福井工業大の投手コーチに就任した。
「学生の指導は初めてだったので、レベルについてはよくわからない部分もありましたが、元気で礼儀正しい部員ばかりだったので、やりやすさはあったと思います」
インタビューに答えた澤崎氏 photo by Junichi Shiratoriこの記事に関連する写真を見る
福井工業大は、澤崎氏が「しっかりとゲームを作ってくれて、頼りになる存在」と話すエースの藤川泰斗(4年)や、福井工大福井高校時代にドラフト候補として注目を集めた最速152キロ右腕、向嶋大輔(4年)が投手陣の中心。それに加え、見どころの多い新入生も加わって陣容に厚みが増した。
「選手たちには『数年後をイメージして、なりたい自分でいるためにすべきことを考えるように』と伝えています。3月まで雪が降りしきる不利な環境でも、選手たちはその言葉を真摯に受け止め、筋力トレーニングなどに一生懸命に取り組んでくれました」
澤崎氏はそう選手たちの努力を讃えるが、近年は球数制限やピッチクロックの導入など、野球のルールや取り組む環境が急激に変化している。
「近年は投手陣の球速が上がってきていて、身体への負担が増えているような気がします。その一方で、100球を超えて投げ込むことはそうそうなくなってきましたし、何かと効率が重視される傾向はありますが、個人的には『もう少し繰り返し練習したほうがいいのでは?』と思うこともあって。
スマートフォンを駆使して、独学でトレーニングを学ぶこともできる時代ではありますが......あまりあちこち見るよりも『大学生活を通して自分がどのような姿になっていたいのか。それを考えながら練習に取り組むように』と、選手たちには伝えています」
2 / 3


