【高校野球】大阪桐蔭なのにプロ志望じゃない⁉︎ 将来の夢に「社会人野球」と記した5人の精鋭が明かしたリアル (2ページ目)
「桐蔭に入って、プロがいかに厳しい世界なのかわかりました。オフになるとOBの選手が練習に来てくれるんですけど、プロの力に圧倒されました。森友哉さん(オリックス)や中村剛也さん(西武)のバッティングを見せてもらって、自分たちとは全然違うなと感じました」
【プロに行けるのはほんのひと握り】
大阪桐蔭では、社会人野球を身近に感じられるイベントがある。毎年秋になると、京セラドーム大阪で開催される社会人日本選手権の観戦に訪れるのだ。
背番号14の左投手・小川蒼介(3年)は、そこで「社会人でやりたい」という思いを抱いたと語る。
「日本選手権を見て、プロとは違ったタイプの投手が活躍していることがわかりました。自分もこんなふうに試合をつくれる投手になりたいと思ったんです」
チーム内にはプロ注目の吉岡貫介(3年)や川本晴大(はると/2年)という逸材投手がいる。ハイレベルなチーム内競争を戦ううちに、現実を思い知らされる側面もある。
背番号5をつける内野手の大津昴偉留(あいる/3年)は、大阪桐蔭の選手ならではの本音を明かしてくれた。
「プロに行けるのは川本とか吉岡のような選手で、ほんのひと握りです。自分たちは今後チャンスがあればわからないですけど、高校からでは届かないなと。今は大学から社会人へ行くルートを目指しています」
プロというあまりに高い壁を前に、絶望する選手が続出しても不思議ではないように思える。しかし、大阪桐蔭の選手が社会人野球に価値を見出せるのは、西谷浩一監督の教えが大きい。
前出の大津はこう証言する。
「西谷先生がよく言うんです。『30歳まで野球ができたらすごいことだ』と。自分も同じ考えなので、そこを目指しています」
背番号3の岡安凌玖(りく/3年)も社会人志望のひとりだが、野球雑誌が以前に実施した別のアンケートでは、将来の夢について「プロ野球選手」と回答していた。この変遷について聞くと、岡安は気まずそうに苦笑しつつ、こう答えた。
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