【高校野球】昨夏の甲子園で屈辱の初回5失点KO 「子どもだった」高川学園・木下瑛二が絶対エースへと覚醒 (3ページ目)
終わってみれば2対1で完投勝利。山口王者を3安打に封じ、前身の多々良学園時代以来、42年ぶり2度目の選抜出場を手中に収めた。
「新チーム結成からずっと選抜出場を目標にやってきて、この一戦が大切だと思っていました。走者を出しながらでしたけど、しっかり一つひとつ焦らないで投げることができました」
スタンドには強豪のサッカー部員が大挙して応援に駆けつけていた。かつては周囲が見えなくなるほどに自分の世界へと入り込んでいたが、その存在、その声援はマウンド上でしっかりと確認することができた。
「サッカー部を含めて応援に来てくださった方々に勝利をプレゼントしたいという思いで投げました」
かつて、マウンド上で野放図に振る舞っていた姿はもうない。ひと冬超えて、技術的な成長はもちろん、精神面でも大人になって聖地に戻る。
「全国にはまだまだ通用しないと思っています。しっかりと体をつくって、全国レベルを相手に自分の実力をぶつけられるようになっていきたいです」
甲子園のマウンドでも深く目を閉じ、大きく深呼吸をする。木下は周囲への感謝を胸に、昨夏のリベンジへと挑む。
著者プロフィール
内田勝治 (うちだ・かつはる)
1979年9月10日、福岡県生まれ。東筑高校で96年夏の甲子園出場。立教大学では00年秋の東京六大学野球リーグ打撃ランク3位。スポーツニッポン新聞社でプロ野球担当記者(横浜、西武など)や整理記者を務めたのち独立。株式会社ウィンヒットを設立し、執筆業やスポーツウェブサイト運営、スポーツビジネス全般を行なう
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