【高校野球】グラウンドに鳴り響く「パワーホール」 弱小校を強豪校へと変えた神戸国際大付・青木監督の"プロレス野球" (3ページ目)
【近畿王者として挑む今回の選抜】
一方、守備面でも4人の実力ある投手が揃い、盤石の布陣を誇る。近畿王者として臨む春への期待は大きく膨らむ。兵庫、近畿を制し、神宮大会準優勝。その先に見据えるものは──。
「優勝候補の一角? ないです、ないです。兵庫で優勝して、近畿も勝って、神宮で準優勝。でも、それは去年の秋のこと。たしかに去年の秋は、九州国際大付さんが1番で、ウチが2番だったけど、3月になったら関係ないことですから」
初めて前年秋の近畿王者として出場した2005年の選抜では、大西正樹(元ソフトバンク)、有元一真という左右の好投手に加え、打線も強力。スケールの大きなチームでベスト4まで勝ち上がった。当時、選抜前に訪ねた際には、いかにも気の強さを感じさせる選手たちから、神宮大会で敗れた柳ヶ浦(大分)へのリベンジを誓う声が相次いでいた。
今回も、チームのなかには神宮大会決勝で敗れた九州国際大付(福岡)への雪辱を期す思いは強くあるのだろうか。
青木は「僕は相手がどうこうという考えはないので。選手もとくにそこはないんじゃないですか」と素っ気ない反応を見せたが、その直後の抽選会で初戦の相手が九州国際大付に決まり、"国際対決"の再戦が実現することになった。
選手たちの気持ちがどう動いたのか興味は尽きないが、青木はあくまで「相手よりも自分たち」という姿勢を崩さなかった。
「とくに選抜前は体調不良が怖いんです。冬の間、しっかり練習を積んできたのに、インフルエンザで5日間ほど休んでしまい、筋力が落ちて元に戻すのに時間がかかった、というのはよくある話です。大会が終わってから『じつは投手の肩が痛かった』『じつは腰が悪かった』といった話もよく聞くでしょう? まずはコンディションをどれだけベストに整えて大会に入れるか」
【選抜出場の監督のなかで3番目に高齢の61歳】
この話の最後に、青木は「まあ、ベテランの監督さんは、そのあたりのさじ加減もうまいんでしょうけど」と口にした。そこで今回の選抜に出場する監督のなかでは、最年長が専大松戸の持丸修一監督(77歳)、次が東洋大姫路の岡田龍生監督(64歳)、そして青木が61歳で3番目だと伝えると、「3番目? いややなあ〜」と、やや大げさに顔をしかめて見せた。
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