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則本昂大の名を一躍知らしめた大学選手権での20奪三振 強豪社会人内定も楽天から2位指名を受けた (3ページ目)

  • 楊順行●文 text by Yo Nobuyuki

「ピンチでも落ち着いて投げられるようになったのが成長。このオフのトレーニングは4年間で一番きつかったけど、去年の悔しさが糧になりました。あれが転機でした」

 いやいや、にわかにドラフト候補に躍り出たこの時の大学選手権こそが、大きな転機だっただろう。社会人野球の名門に就職が内定していながら、楽天にドラフト2位で指名されるのだから。

 その秋も三重、そして代表決定戦で優勝した三重中京大は、ドラフト後の明治神宮大会に出場。則本は京都学園大(現・京都先端科学大)戦で12三振を奪う完投勝利を飾り、全国大会で初勝利を挙げている。ちなみに三重中京大は、則本たちの代を最後に閉校したが、則本が残したリーグ戦通算33勝0敗、防御率0.56は、とんでもない数字である。

 プロ1年目で開幕投手に指名された則本は2013年、いきなり15勝の好成績を残し、球団初の優勝の立役者となった。

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