検索

冨重英二郎と三方陽登が雌伏の時を経てついに覚醒 控え選手がドラフト候補に上り詰めるまで (4ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

 リーグ戦では15試合に出場し、打率.276、1本塁打、8打点、4盗塁。常時試合に出られて充実しているのではないかと尋ねると、三方は笑顔を見せた。

「楽しいです。ここまで全試合フルイニング出させてもらって、しんどいですけど、そんなこと言っていられないです。NPBに行くには甘いボールをひと振りで仕留める力が大事になってきますし、今日もとらえきれないもったいないスイングが何回もあったので。NPBの速い球に対応するための瞬発力もつけないといけないと感じています」

 現実的にNPB球団からドラフト指名を受けるには、多くの課題を克服しなければならないだろう。だが、ドラフトまではあと5カ月もある。実戦を経験するなかで、三方が大化けする可能性は十分にある。

 まとまった出場機会が得られる独立リーグのほうが、三方には合っていたのだろうか。最後にそう聞くと、三方はきっぱりと反論した。

「いえ、東都でやっていたことは間違いではなかったです。日本一の大学リーグでやっていた経験が、今プラスになっているので」

 雌伏の時期を力に換えて。大きな花が咲く日は着実に近づいている。

プロ野球見るなら『DMM×DAZNホーダイ』がおすすめ。
月額3,480円で視聴可能!

>>> DMM×DAZNホーダイ に今すぐ登録 <<<

パ・リーグ主催試合が見放題!過去6,000試合以上も!
月額1,595円(税込)〜!ファンクラブ割ならさらにお得!
PC、スマホ、TVで楽しもう!

>>> 「パーソル パ・リーグTV」の詳細はこちら! <<<

著者プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

フォトギャラリーを見る

4 / 4

キーワード

このページのトップに戻る