【ドラフト2024】山本昌が上位候補の左腕7人を徹底解説 将来の侍ジャパンのエース候補の逸材も (7ページ目)
NTT西日本の左腕・伊原陵人 photo by Ohtomo Yoshiyukiこの記事に関連する写真を見る伊原陵人(NTT西日本/170cm・75kg/左投左打)
この投手はプロでも即戦力として期待できそうです。体は小さくても馬力があって、腕の振りの強さが目を惹きます。これだけ腕が振れると、スライダーやツーシームの変化量が小さくても効果的に使えるはず。たとえちょっとの変化や球速差であっても、打者の錯覚を誘えるからです。体に力があり、バランスもよく、器用さもある。これだけ実戦的な能力があれば、ショートイニングならプロでもっとも早く結果を残せるかもしれません。それくらいの実力者です。
山本昌(やまもと・まさ)/1965年8月11日、神奈川県生まれ。84年に日大藤沢高からドラフト5位で中日に入団。5年目のアメリカ留学を機に才能が開花。シーズン途中に帰国するとすぐに一軍に定着し無傷の5連勝でリーグ優勝に貢献。その後はチームのエースに成長し、3度の最多勝に輝く。94年に投手最高の栄誉である沢村賞を受賞。2006年、史上最年長41歳でのノーヒットノーランも達成し、以降も数々の歴代最年長記録を樹立。08年 通算200勝を歴代最年長の42歳で達成。 15年に史上初の50歳での登板を最後に惜しまれつつも現役を引退。引退後は、野球解説者・スポーツコメンテーターとして活動する傍ら、自らの経験を基に講演会の講師としても活躍中。また、現役時代からの趣味であるラジコンなど、さまざまな特技と持ち前の明るいキャラクターを生かし活躍中。2022年野球殿堂入りを達成
著者プロフィール
菊地高弘 (きくち・たかひろ)
1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。
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