高校野球の「裏方」をヒロド歩美が取材し続けるワケ 夏の甲子園・滋賀学園のダンスへの思い (3ページ目)
【頑張ると"ご褒美"がある甲子園取材】
ーーヒロドさんは、選手たちに「甲子園とは?」というテーマで、メッセージを書いてもらってノートにまとめていますが、今年は印象深い言葉はありましたか。
今年もだいぶ書いてもらって、ずいぶんたまりました。「俺の庭」って書いてくれた選手もいれば、やっぱり「夢」が多かったですね。
健大高崎の箱山遥人くんは「夢の国」と書いてくれました。あと神村学園の今岡拓夢くんにも書いてもらった時、横のページを空けておいてほしいって言われたんです。彼はまだ2年生で、来年もう一回書きたいって。「絶対に甲子園に帰ってきます」と言われたのは初めてのことだったので、すごくいいなって。もちろん空けておきました。
ーー前向きですね。
すごく強気で、キャプテンもやりたいと言っていました。いいメンタルだし、すごく楽しみだなって。
ーーヒロドさんにとって9年目の『熱闘甲子園』。思いがまたいろいろと更新されましたね。
はい。そういえば、7年前に花咲徳栄(埼玉)の宿舎に行った時、小さい男の子から写真をお願いされたんですけど、彼は今年、花咲徳栄の記録員になっていたんです。久しぶりに再会して、もう一度同じポーズで写真を撮らせてもらったんですけど、彼の成長ぶりを見ると同時に、自分もずいぶん長くなったなあって(笑)。
ーー甲子園球場、誕生100年。来年は101年目となります。
また来年も熱い日々を送りたいという気持ちは変わりません。頑張れば頑張るほど、いい出会いやご褒美があるので、これからも続けていきたいと思います!
終わり
前編<夏の甲子園の「熱盛」をヒロド歩美が振り返る 『熱闘甲子園』と吉田輝星の弟・大輝の物語 >を読む
【プロフィール】
ヒロド歩美 ひろど・あゆみ
1991年10月25日生まれ。兵庫県宝塚市出身。早稲田大学国際教養学部卒業後、2014年に朝日放送テレビ(ABCテレビ)入社。2016年に『熱闘甲子園』のキャスターに就任。その後は『サンデーLIVE!!』『芸能界常識チェック!〜トリニクって何の肉!?〜』『芸能人格付けチェック』などに出演。2023年からフリーとなり、現在まで『報道ステーション』のスポーツキャスターを務めている。
プロフィール
石塚 隆 (いしづか・たかし)
1972年、神奈川県出身。フリーランスライター。プロ野球などのスポーツを中心に、社会モノやサブカルチャーなど多ジャンルにわたり執筆。web Sportiva/週刊プレイボーイ/週刊ベースボール/集英社オンライン/文春野球/AERA dot./REAL SPORTS/etc...。現在Number Webにて横浜DeNAベイスターズコラム『ハマ街ダイアリー』連載中。趣味はサーフィン&トレイルランニング。鎌倉市在住
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