昨夏甲子園優勝の慶應・丸田湊斗が語る、プロ入りと目指す人物像「いい教育者になりたい」の真意とは? (3ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【後悔するタイプだからこそやりきる】

ーー法律の勉強のほかに、大学で新たに始めたことはありますか?

 車の運転をするようになりました。まだまだ初心者で下手くそなんでうまくなりたい。この前も、塾高の神奈川県予選を(大学野球部の)同期の人たちと車で見に行きましたよ。行きは(チームメイトの)渡辺憩が平塚まで運転して、帰りは僕が運転しました。

ーー乗りたい車は?

 LEXUS(レクサス)に乗りたいとは思ってるんです。塾高の同窓会会報誌(『JK(Jukuko)』)のアンケートでも「LEXUSに乗れる生活をする」と回答したら、その記事がネット記事に引用されてしまい......。「お前、LEXUS乗りたいんだ」ってけっこうイジられました(笑)。

ーーでは、野球選手としての今後の展望を教えてください。

 ありきたりですけど、プロだろうが学生だろうが、やめるときにやりきったって思えたらいいと思います。

 のちのち、選択をしたことに後悔することが多いタイプなので、その時その時の選択に後悔しないで、納得して野球を終えていたいですね。

ーー後悔する、とは意外です。

 いろいろありますけど、具体的に何で後悔したのかを言うのは控えておきます(笑)。

ーーでは人としてどうなっていたいですか?

 いい教育者になりたい。学校の先生になるという意味ではなく、たとえば家庭を持ったとしても、みんな誰もがいち教育者になるとは思うので。見本になれるような人間......じゃなくてもいいと思うんですけど、いい教育者になれたらいいですね。

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終わり

前編<夏の甲子園・慶應フィーバーの過熱報道に「怖さあった」 丸田湊斗が明かす夢の舞台の裏側>を読む

中編<慶應高優勝メンバー・丸田湊斗が高校球児へ日焼け対策のススメ「長丁場の甲子園を戦い抜くために」>を読む

【プロフィール】
丸田湊斗 まるた・みなと 
2005年、横浜市生まれ。小学3年から野球を始め、日限山中時代は横浜泉中央ボーイズでプレー。慶應高では2年春からベンチ入りし、2023年には春夏ともに甲子園に出場。全国制覇を果たした夏は1番・センターとして5試合で打率4割超、決勝で先頭打者本塁打を放った。2024年、慶應大法学部に進学。東京六大学春季リーグで5試合にスタメン出場した。

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