35歳のオールドルーキー 無名の日本人投手・高塩将樹が台湾プロ野球からドラフト指名を受けるまで (4ページ目)
そして今年6月28日に台中市で行なわれたCPBLドラフト会議で、過去最多となる10度の優勝を誇る名門・統一ライオンズが6位で高塩を指名。順位は決して高くないが、彼の獲得には数球団が乗り出していたなか、若い選手とのバランスを見ながらの"駆け引き"を制した形だった。
今シーズンの統一は、すでに前期のペナントを獲り、ポストシーズンに向けて後期制覇を狙う。35歳のオールドルーキーが開けた重い扉の前に続いているのは、台湾チャンピオンへの道だ。
著者プロフィール
阿佐 智 (あさ・さとし)
これまで190カ国を訪ね歩き、22カ国で野球を取材した経験をもつ。各国リーグともパイプをもち、これまで、多数の媒体に執筆。国内野球についても、プロから独立リーグ、社会人野球まで広くカバー。数多くの雑誌、ウェブサイトに寄稿している。2011、2012アジアシリーズ、2018アジア大会、2019侍ジャパンシリーズ、2020カリビアンシリーズなど国際大会取材経験も豊富。
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