井口資仁が夏の甲子園を沸かせた佐々木麟太郎ら11人の好打者を診断 太鼓判を押した伏兵は? (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

高校通算31本塁打の九州国際大付・佐倉侠史朗高校通算31本塁打の九州国際大付・佐倉侠史朗この記事に関連する写真を見る佐倉侠史朗(九州国際大付/一塁手/184センチ・110キロ/右投左打)

まず、大きな体つきに圧倒されます。構えや体の使い方は森友哉選手(オリックス)を彷彿とさせますね。右足を上げてゆったりとタイミングをとるタイプ。体が大きいので、タイミングがハマった時の打球はよく飛びそうです。ただ、森選手との大きな違いは下半身の使い方。ステップした右足が地面に着いた時に、左股関節に重心が乗っていません。下半身に粘りがなく、上半身とうまく噛み合っていないのです。バット操作はうまいので右手一本でもアプローチはできますが、このままではタイミングを崩された時に強い打球が打てません。森選手のフォームを研究して、ステップ時に左股関節にタメが残る打ち方にできるともっとよくなるはずです。

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