ドラフト候補や侍ジャパン大学代表がずらり 全日本大学野球で活躍が目立った野手6人 (4ページ目)

  • 白鳥純一●取材・文 text by Shiratori Junichi
  • 大友良行●撮影 photo by Ohtomo Yoshiyuki

昨夏の甲子園でも活躍した富士大の赤瀬健心昨夏の甲子園でも活躍した富士大の赤瀬健心この記事に関連する写真を見る■赤瀬健心(富士大1年/182センチ・64キロ/左投左打/下関国際高) 外野手

 昨夏の甲子園で快進撃を見せ、山口県勢として37年ぶりの決勝進出で話題になった下関国際の一員、赤瀬健心が自身初の全日本大学野球の舞台で存在感を示している。

「監督と相談して全国の舞台で戦える大学を選んだ」という赤瀬は、1年の春からレギュラーを獲得した。

「高校時代もいい投手と対戦してきましたが、(大学生は)球速以上にボールの勢いがあり、変化球も切れるのでレベルの違いは感じる。打球の角度を上げると力負けしてしまうので、低い打球を打つことを心がけている」

 赤瀬はそう苦労を口にするものの、準々決勝の大阪商業大戦には2回にチームを勝利に導く先制タイムリーを放つなど、チームのベスト4入りに貢献した。

 安田慎太郎監督も「赤瀬と渡辺陸、2人の1年生がスタメンで起用されるのは久々のこと。1年生の頑張りがチームにもいい相乗効果を生んでいる。4試合に出場して活躍もできた。まだ1年生なので、今後の成長が楽しみ」と指揮官が期待を寄せるルーキーは、「周りに誰もいない環境で甘えることなくやっていきたい」と今後の抱負を語った。

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 上記以外にも、敢闘賞を獲得した小島大河(明治大2年)や、首位打者を獲得した飯森太慈(明治大3年)、青山学院大の日本一に貢献した中島大輔(4年)や佐々木泰(3年)など、楽しみな逸材は多い。各大学は秋のリーグ戦に向けての再スタートをきるが、今大会で注目された才能はどのように磨かれていくのか。その行方を楽しみに見守りたい。

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