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ドラフト候補や侍ジャパン大学代表がずらり 全日本大学野球で活躍が目立った野手6人 (3ページ目)

  • 白鳥純一●取材・文 text by Shiratori Junichi
  • 大友良行●撮影 photo by Ohtomo Yoshiyuki

長打力が魅力の大阪商業大・渡部聖弥長打力が魅力の大阪商業大・渡部聖弥この記事に関連する写真を見る■渡部聖弥(大阪商業大学3年/176センチ・81キロ/右投右打/広陵高校)外野手

 前述のとおり宗山と同じ広陵高出身で、大阪商業大の4番を務める渡部聖弥。昨秋の関西六大学リーグ戦では、シーズン最多本塁打記録(5本)を更新し、俊足と強肩も併せ持った外野手は、侍ジャパン大学日本代表にも選出され、2024年のドラフト上位指名が有力視されている。

 6月7日の花園大学戦では、8回にライトスタンド中段へホームランを放つなど、持ち前の長打力を遺憾なく発揮。「春のリーグ戦ではあまり本塁打が打てていなかったですが、ボールをしっかり捉えられるように軸足を動かさないことを意識して、改善し積み重ねてきました。浅村栄斗選手(楽天)を参考にしながら、『右方向に引きつけて打ちたい』と思っていたので、この場面で結果が出て嬉しい」と喜んだ。

 翌日の準々決勝で富士大学に7-1で敗れ、宗山が在籍する明治大との対戦は叶わなかったが、「自分たち下級生が、上級生を勝たせたいと思ってここまでやってきたが、力不足を痛感した。チームを勝たせるための力を身につけて帰ってきたい」と、さらなるレベルアップを誓った。

勝負強さを見せた仙台大の辻本倫太郎勝負強さを見せた仙台大の辻本倫太郎この記事に関連する写真を見る■辻本倫太郎(仙台大学4年/167センチ・72キロ/右投右打/北海高)内野手

 侍ジャパン大学日本代表に選出され、今秋のドラフト会議で指名が有力視される辻本倫太郎は、8年ぶりの出場を果たした仙台大で存在感を示した。

 6月6日の桐蔭横浜大学との初戦では、0-0でタイブレーク制の延長戦に突入した10回に勝利を手繰り寄せるタイムリー。東日本国際大との2回戦でも、3-3で迎えた7回に勝ち越し3ランを放つなど、チームの勝利に貢献した。

「歴史に残るチームにしたいし、その一員になりたいので絶対に勝つ」

 そう意気込み、仙台大初のベスト4入りをかけて明治大との準々決勝に臨んだが、5-0で敗れた。試合後に辻本は「勝てているところがひとつもなかったと思う。厳しいと思うが完敗。すべて生かさないといけない」と悔しさを滲ませた。それでも、「春の2勝が自分たちの自信になり、新たな課題も見つけられたという意味では貴重な時間だったのかもしれない」と、前向きな思いも覗かせた。

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